高知のカラリスト大倉美知子のごきげんな毎日
知事にご紹介頂いたカラリストです。(TB)
8月24日にご紹介頂いた知事のブログでは、思いがけず色んなご意見が寄せられて、なるほど、こういう風にお感じになる方がいるんだと、勉強になりました。私事で旅行などにかまけている間に9月になり、遅ればせながらではございますが、TBさせていただきます。

私がカラーセミナーでお話することの一つに「心の禁色からの開放」があります。日本では、聖徳太子の冠位12階の制以来江戸時代まで、階級によって身につけてよい色が決められていました。江戸時代の庶民には藍染めの他に、木の実で染める茶色や燃やした後の灰で染める灰色を身につけなさいと、「奢侈禁止令」が30回以上出されました。それでも色を楽しみたい庶民の心が、天然染料の江戸時代に花開いた「48茶100鼠」と呼ばれるカラーバリエーションに現れているのではないでしょうか?21世紀に生きる私たちは色を楽しむことができて幸せですね。

しかし、技術も進み豊富な色を選択できるようになった現代、周りを見回すと、何色でも良いと言う訳には行かなくなりました。特に環境色彩において「騒色(きょうしょく)」と呼ばれる問題色です。街の景観色に対してのガイドラインや、土地のイメージに関わる駅や空港などの主要な場所の色使いへの配慮も必要でしょう。

また、洋服の色も見る側に与える影響が無いとは言い切れないのではないでしょうか。何でも外国が良いと思っているわけではありませんが、ギリシャ哲学以来、色彩を理論的に解明しようとしてきた欧米と日本では、色彩の捉え方が違います。例えばブッシュ大統領は多発テロの日にシチュエーションによってネクタイを取り替えて記者会見に臨んでいます。発生時の小学校では児童が活発になる「赤」→事故後最初の記者会見では冷静な行動を促す「青」といった具合に。。。

高知県のイメージをしょって立たれる知事の服色は重要です。お忙しい知事が服色で悩まなくてすむように、ご公務に合わせたアドバイスができる専門家をお付けになるとよいかもしれませんね。仕事上たくさんの方の瞳の色も拝見しておりますが、瞳の奥がこんなに優しい方にお目にかかるのは初めてでした。ご健勝をお祈り申し上げます。


=西やんさん=
おっしゃる通りで、私がカラーセラピー業務を取り入れない理由も、そこにあります。大まかに色の効果を把握して、上手に暮らしに取り入れていただければと思います。
また、プレゼンを覚えていてくださって、ありがとうございます。私も貴NPOの素晴らしいご提案を覚えております。あの折の提案は「カラーユニバーサルデザイン推進事業」で、この件とは内容が違いますが、「適色適所」をモットーに色覚の観点から社会貢献できればと、思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。

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